仕事で頑張る、家事や子育てで頑張る、あの人との人間関係が良くなるように頑張る、勉強で頑張る・・

日々生活していると、何かと忙しくがんばらないとっていう場面に遭遇しますよね。

「頑張る」って、「頑なに張る」と書きます。

かたくなに、物事をやっているんですね。

言葉の意味を考えてみても、何か、スムーズにはいかない感じがしますし、

イメージするだけでなんか肩凝りそうですね笑。

私たち現代人にとって、リラックスがなかなか難しいのは、

どこかで「頑なに張っている」からだと思いますが、

なぜ私たちはこんなにも頑張ってしまうんでしょうか。

実は、頑張ってしまうのは、心の奥底に(無意識に)、

「私はがんばらないと認められない」

「私はがんばらないと愛されない」

「私はがんばらないと見捨てられる」

みたいな不安・恐れや思い込みが隠されているからなんですね。

私も以前、仕事もプライベートも、色々と頑張っていた時期があって、

ストレス溜まるし疲れるし、しんどいなーと思いながら

それでも頑張り続けた結果、大病までしました。

そこでやっと、頑張ることへの強制終了がかかりました。

私の心と身体は、「頑なに張る」のは方向がずれているよーということを

病気というサインでちゃんと教えてくれたんですね。

だから今では感謝しかない(心さん、身体さん、ありがとう)

そして、「頑張らないと評価されない」恐れとか

「頑張らないと愛されない」不安が私をずっと苦しめていたんだということが

その後、内観し続けたり、色々なワークを通して腑に落ちたんですね。

多かれ少なかれ、私たちは村八分が怖いという動物的本能のような恐れや不安を

持っているし、これまでの社会は基本、小さい頃から「頑張りシステム」で

できているので、この恐れや不安を持っていることは、悪いことでもなんでもないんです。

基本、みんな持ってますから。

ですが、その不安や恐れにしがみつくかつかないかは、

このことに気づいた瞬間から、

自分で選択できるんです。

この不安や恐れを手放すと、すごく楽になるし、

「頑張らなくても大丈夫なんだ、愛されるんだ」

という安心感を得ることにつながります。

そして、その意識が定着してくると、自然と人に頼んだり、任せたり、

甘えたりできるようになり、

「自分がやらなきゃ」「自分が頑張らなきゃ」が少なくなってきます。

不安や恐れを手放すには、

まず、自分がその不安や恐れを「使っている」ことに気づくこと。

気づいたら、「頑張ってきたね、大変だったね、もう大丈夫だよ」と

自分で自分を労わることです(心理学では、セルフコンパッションという方法です)。

頑張っているなーと思ったら、「あ、もしかしたら今、自分は怖がっているのかも」

「何に怖がっている?」って自分の胸に手を当てて、いつも頑張ってくれている

自分の中の可愛い自分に聞いてあげてみてください。

もう頑張らなくて、大丈夫。あなたはそのままで素晴らしい。

はなみ ゆうか